iPhone Xがリリースしたとき、誰もがデバイスの正面カメラを使ってAnimojiを作って楽しんだのではないでしょうか。しかし、iPhone Xの顔認識能力は、Animojiだけではなく他に応用できるものです。特にゲーム開発者にとって強力で魅力的なツールとなる可能性があります。
iPhone Xでは、リアルなゲームアバターがもっと簡単に
Walking Dead:Our Worldと呼ばれるロケーションベースの拡張現実感ゲームでは、iPhone Xのカメラを使用して顔のデータをキャプチャし、そのデータをアニメーション化するツールを使い、ゲーム内のキャラクターを作り出す機能を開発しました。
この技術のデモでは、クリエイティブディレクターのMikael Achren氏が、iPhone Xのデプスセンシングフロントカメラを使って顔の動きを記録するデモンストレーションを行っています。その後、画面上のボタンをタップし、その情報をラップトップで実行されているゲームエンジンUnityのインスタンスに転送しています。数秒で、彼が記録したのと同じ表情が、ウォーキング・デッドのキャラクター・ダリルのゲーム・エンジンで、アニメーション化されました。
フェイシャルキャプチャ技術は、ゲームでは新しいものではありませんが、通常は非常に高価な作成プロセスが必要です。それは特殊な機器とスタジオを必要とし、小規模な開発者では、手に届かないものです。 iPhone Xは、本格的な顔面撮影装置ほど正確ではないかもしれませんが、デモンストレーションでみた結果は印象的で、低コストでおおくのことが実現できていました。専用のスタジオではなく、iPhoneXだけがあれば実現できます!
Achren氏は、このツールが数週間で開発されたと言います。 Appleは開発者に、アプリケーションプログラミングインターフェイス(API)を介してiPhone Xの顔キャプチャ機能にアクセスできるようにしています。つまり、他のゲームスタジオでも、同様のツールを開発することが可能になります。
ネクスト・ゲームズは、ワールド・オブ・ザ・ワールドのメインキャストをより現実的に見せるための技術を使用することに加えて、Animojiのように楽しめるプレイヤー向けのソーシャル機能にもこのツールを使用しています。この世界のプレイヤーは、ゲーム中のゾンビのアニメーションを記録し、ゲームをプレイする他のプレイヤーと共有することができます。もちろん、この機能はiPhone X版ゲーム専用です。