サードパーティ製のパスワード管理アプリはiOSとmacOSで多く存在していますが、Appleも独自のパスワード管理アプリを強化してきています。 iCloud キーチェーン機能はmacOSとiOSに搭載されている一度入力したパスワードを記憶して次回以降自動入力できる機能から、パスワードやクレジットカード情報などを保存することができるパスワード管理アプリに進化してきました。
iCloudキーチェーンは数年前から存在していますが、iOSとmacOSが新しくリリースされるたびに、より強力で機能的になり続けています。例えば、iOS 12とmacOS Mojaveでは、使用するウェブサイトやアプリごとに強力でユニークなパスワードを自動的に作成する新機能が追加されました。このパスワードは自動的にiCloud Keychainに保存され、すべてのデバイスから簡単にアクセスできるようになります。
Appleは、iCloudキーチェーン機能を、以下のように説明しています。
iCloud キーチェーンは機微な情報を記憶し、Safariのユーザー名やパスワード、クレジットカード、Wi-Fiパスワード、ソーシャルログインなどの情報を承認したデバイスに自動で入力します。
iCloudキーチェーンの設定方法
iCloud キーチェーンを有効にする
まず最初に二要素認証を設定していることを確認しましょう。これにより、iCloudキーチェーンはすべてのデバイスでより使いやすくなります。
設定が終わったら、
iOSでは、「設定」アプリを開き、上部にある自分のアカウント名をタップしてから 「iCloud 」をタップします。iCloudを使ったアプリ一覧をスクロールして 「キーチェン」項目をタップして「オン」にします。
Macでは、「システム環境設定アプリ」を開き、「iCloud」を開きます。リストの中に「キーチェーン」という項目があり、チェックボックスにチェックを入れて有効にします。
iCloud Keychainのパスワード管理を確認する方法
他のパスワード管理アプリと同じように、iCloud キーチェーンに保存されているパスワードとデータを確認することができます。
iOSの場合
- 「設定」を開きます。
- 「パスワードとアカウント」をタップ
- 「WebサイトとAppのパスワード」をタップ
- Face IDまたはTouch IDで認証すると保管されているアカウント・パスワードを確認できます。
Macの場合
- Safariを開きます
- メニューバーの 「Safari 」をクリックし、「環境設定 」をクリックします。
- 上部にあるメニューの「パスワード」をクリックします。
- 認証を行うと、すべてのウェブサイトのパスワードとログイン情報のリストが表示されます。
Appleはまた、複数のウェブサイトで同じパスワードを再利用している場合に警告マーク(アカウント名右下に三角マーク)を表示し、サービスのウェブサイトでパスワードを変更するためのリンクを表示します。
また、ユーザー名とパスワードをコピーして貼り付けたり、他のデバイスにAirDropしたりすることもできます。