Coinbaseの自己保管型ウォレット機能は、暗号資産を個人的に保護できる最も人気のあるツールの一つです。そしてこのウォレット機能は、近日中に暗号化されたメッセージングサービスとしても機能するようになることが、先週の水曜日にCoinbaseから明らかにされました。
ビデオ声明によれば、この製品は「XMTPによる組み込みメッセージング機能を持つ唯一のウォレット」になるとのことです。XMTPとは、Web3ベースの分散型通信ネットワークおよびメッセージングサービスです。
このネットワークを利用して、Coinbaseのメッセージングサービスは、人間が読み取れるEthereumアドレス（例えば、Ethereum Name Serviceの「.eth」アドレスやLensプロトコルの.lensアドレスなど）をサポートし、検索することができます。
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ウォレットの所有者は、以前から利用可能だったCoinbaseの分散型ID（cb.id）アドレスにもアクセスできます。これはENSとは異なり、設置が無料です。
Coinbase Walletのメッセージング機能
CoinbaseはTwitterのスレッドで、メッセージングは相互運用可能であり、チャットはCoinbaseウォレットとXMTPを利用する他のアプリケーション（例えばLensterやOrb）との間で移動できると説明しています。
「あなたのデジタル資産と同様に、あなたのチャットも完全にあなたのものです。」「Coinbaseはそれらにアクセスすることはできません、アクセスできるのはあなただけです。」とCoinbaseは述べています。
「あなたのメッセージはエンドツーエンドで暗号化され、XMTPの分散型で安全な通信ネットワークに保存されます。」とも付け加えています。
メッセージングアプリ内では、ユーザーはCoinbaseウォレットがサポートする任意の暗号資産を使用して、何千もの異なる暗号通貨を誰にでも簡単に送ることができます。
Circleが発行したステーブルコインUSDCで取引を行う場合、取引はPolygonを利用してガスフリーに行われます。Polygonは、よりスケーラブルで安価な取引のためのEthereumのレイヤー2ブロックチェーンです。
伝統的なメッセージングアプリのように、ユーザーは自分の受信箱へのメッセージをブロックし、他のユーザーと接続する前にそのウォレットプロフィールを見ることができます。
メッセージング機能の利点
このサービスの利点の一つは、ユーザーが送金する前に、安全に送金先を確認できることです。Coinbaseは次のように述べています。「ウォレットアドレスを確認するために少額の残高を送る日々は終わりました。ソーシャルプロフィールがそのウォレットと一致しているかどうかを推測する必要はもうありません。メッセージング機能の助けを借りて、不必要なリスクと潜在的な損失を排除します。」
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Coinbaseウォレットがメッセージング領域に進出する一方で、既存のメッセージングサービスも暗号通貨を統合しています。暗号通貨界で人気のあるP2PメッセージングサービスであるTelegramは、最近、そのチャットAPIボット「Wallet」を発表しました。これにより、ユーザーはTelegramのインターフェース内で直接Tether（USDT）とBitcoin（BTC）の支払いを行うことができます。
Coinbaseに対する米国証券取引委員会の訴訟では、Coinbase WalletがCoinbaseに「第三者の暗号資産取引プラットフォームを通じて注文をルーティングする」ことを許可することで、「未登録のブローカー」として運営しているとの指摘もあり、今後の動向が気になるところです。